この度、日本臨床薬理学会　中国・四国支部　代表を仰せつかりました島根大学の和田でございます。一言ご挨拶を述べさせていただきます。
臨床薬理学は科学的かつ合理的な薬物治療を志向する学問領域です。しかしながらそのカバーする領域は日常診療やベッドサイドでの個別化治療だけでなく、医薬品の開発・大規模臨床試験まで非常に広範囲にわたっています。さらに最近ではAdherenceやPolypharmacy の問題、臨床研究法の施行など、臨床薬理学を取り巻く環境も日々変化をしております。

この様な急激な変化に対応し、かつ近隣の臨床薬理学に携わる医療者間の研鑽の機会を増やすことを目的として、平成27年から臨床薬理学会支部組織が全国に作られました。中国四国支部も愛媛大学　野元正弘先生を初代支部代表として設立され、第二代支部代表である鳥取大学　長谷川純一先生のもと、さらなる発展をとげて今日に至っております。私自身は未熟者ではございますが、第三代支部代表として両先生が築き上げられた中国四国支部・地方会をますます発展させていきたいと存じます。皆様方の積極的な参画をお願い申し上げます。

令和2年6月 吉日